気になっていた100% Pure LP(Eric Clapton 461 OSEAN BOULEVARD)買ってみた

以前から気になっていた100% Pure LP、買ってみました。
このシリーズからは「詠時感〜時へのロマン」や「チューブラーベルズ」など気になる作品が出ていましたが、「詠時感〜時へのロマン」は視聴してみたところ、自分の好みではなかったのでパス。ポップさという面ではYesも同じような気もしますが、それとはまた違った雰囲気でそれがダメでした。「チューブラーベルズ」は既に持っているのでとりあえずこちらもパスです。で、結局今回買ったのはEric Claptonの「461 OSEAN BOULEVARD」というアルバムです。

Eric Clapton - 461 OSEAN BOULEVARD

いかにもハワイアンみたいな(?)ジャケットをしています。
まだA面しか聴いていませんが、なかなかいいですねえ。最近はメタルとか重めの音楽ばっかり聴いていたので、ゆったりした感じの歌が心地よい。

冒頭で100% Pure LPというブランド名というか規格みたいなものの名称を書きましたが、これ実はただのレコードではないのです。他のレコードと違うところが三つあるようなので、順に紹介していきます。

・新配合無着色ヴァージン・ヴィニール

無着色ということで透明なレコードです。なんだか昔、東芝EMIなどから発売されていた静電気減衰機能付きの赤盤みたいですけど、また少しそれとは少し違う趣旨のレコードです。レコードといえば黒色を思い浮かべますが、あれは再利用することを考慮して着色したものだそうです。この透明な色こそが本来の塩化ビニールの色なんだとか。無駄な成分を排除することで音質が上がったらしいですね。

・メタルマスター・プレス
普通、レコードはマスターからのカッティング後に、ラッカー盤(凹)メタルマスター(凸)メタルマザー(凹)スタンパー(凸)とガチャガチャやってからやっとプレスされるらしいのですが、このメタルマザーとスタンパーを省いてメタルマスターから直接プレスすることで、より忠実に溝を生成しているとのこと。個人的にこの規格の中で一番効果がある部分ではないかと思います。ただ、生産性が悪く量産ができないというデメリットもあります。

DSDダイレクト・トランスファー・カッティング
SA-CD〜SHM規格に使用されたDSD音源をD/Aコンバーターで変換してダイレクトにカッティングする機械に入力することで、イコライザー、リミッターコンプレッサー、カットフィルター、低域位相補正等の電気的な処理を省いたそうです。オーディオでは音質をよくするためにできるかぎり構成をシンプルにしなくてはならないということがよく言われているので、これも効果あるかもしれませんね。レコードの癖してデジタルマスターかよ!って感じですがね。

・180g重量盤
忘れられがちなのがこれです。一応重量盤なんですよ。

というわけで、普通のレコードに比べて音質がいいようです。ですが、注意したいのがオリジナル盤には敵わないだろうということです。4thプレスだとか中途半端な再発盤に比べれば音質はいいでしょうね。(例外として、石油ショックの時期に発売されたオリジナル盤よりは音質が良いかも)

自分の主観では比べる対象がないのでなんとも言えませんが、多分高音質だと思います。DSDマスターということもあり、CDよりも幅広い帯域が出ているはずです。使用しているレコードプレイヤーがあまりいい物ではないこともあるので、とても良いとは無責任なことは言えませんけどね。

限定生産品とのことで、もうアマゾンには在庫がないかもしれませんねー


そういえば、最近「するめいか」というギャグマンガにはまりました。やっぱり漫画はギャグ要素がないといけませんね